異世界の沙汰は社畜次第

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異世界の沙汰は社畜次第

 久々に漫画……BL漫画を買いました。

 いや、漫画で久しぶりに買ったのが【ある継母のメルヘン】だったんですが、今回はBL漫画。

 面白かったです。そもそも私が面白そうと言って買うくらいなので、BL的要素は薄めなのでは?という内容です。


異世界の沙汰は社畜次第 1【電子書籍】[ 采 和輝 ]

 性描写がサッと吹き抜ける一陣の風のように描てあるので、一応薄めとは書きましたが、私は「BLだから絶対性描写なり性的なシーンがないと!」というタイプではないので、この世界観とキャラクターがとても好きでした。

 

あらすじ

【クールビューティー騎士団長×効率厨のサラリーマン】

 異世界トリップ系BLです。

 聖女として異世界に召喚されそうになっていた女子高生を助けようとして、ついでに異世界に召喚された主人公が、トリップした先でもガンガン仕事をするお話。

 仕事内容は経理ですね。

 「自分の存在意義の確立の為に仕事をしている」という主人公の気持ちが、地味に分かる。

 チート系というよりマジで経理の仕事をしているうちにクールビューティーな攻めと関わっていく事になっていく、その様がなんとも私好みでした。

 

そもそもお仕事モノが好きなんです

 主人公が異世界の王宮の経理にメスを入れて行く辺りなんかは、小説の【これは経費で落ちません!】とか、【プリンセストヨトミ】的な感じが……こう、ね!

 なんていうんだろう。


これは経費で落ちません! 経理部の森若さん (集英社オレンジ文庫) [ 青木祐子 ]

 経理とか、会計検査院的仕事に就く人達がルールに基づきバッサバッサと不正を正していったり、その奥にある病巣を一掃すべく立ち向かう姿に、めちゃくちゃ熱くなるんですよね。

 お仕事モノの真骨頂感があるというか。


プリンセス・トヨトミ (文春文庫) [ 万城目 学 ]

 特に、私は数字にはとことん弱い人間なので、そういった数字とかルールとか確固たるモノを武器にブレずに闘う主人公に憧れます。すてき。

 この作品にはそう言った、お仕事小説(今回読んだの漫画ですが)としての面白さがメインとしてありました。

 その過程で、たまたまBLがくっついてる感じ。それが私は好きなのです。にこり。

 そもそも、私はBLにしてもNLにしても何にしても。恋愛が主体になるものよりも、メインが別の所にあって、その副産物として生まれる恋愛要素に惹かれる性質なのです。

 

 このお話は序盤、主人公が見ず知らずの異世界で経理として生きていく為に動き回って思考する機微がとても丁寧に描かれています。

 その描写のお陰で、その後の展開に説得力が生まれるんですよね。すてき。

 そんな主人公の性質を「え、コイツ意味わからん」と思いながらも、ついつい世話を焼いてしまう攻めの行動には、とてもニッコリしてしまうモノがあります。

 なにせ、自分と対極のモノには私同様誰もが何等かの興味を持ち、気になってしまうのは人間として必然だと思うからです。ね。

 そんな訳で、この漫画(小説も読みました)とても良かったです。絵も素敵ですし。

 私は途中お仕事漫画を読んでいる気分だったので、一陣の爽やかな風のように駆け抜けていった性描写に「あ、これBLだった」と目を瞬かせて、その辺にもにっこりした次第でした。

 久々のBL漫画にとても良き、本当に良い塩梅の漫画が買えて私は満足の極みでした。

 おわり。

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