よつばと!15巻

漫画・本

普通という奇跡

帯の言葉素敵すぎか。

こんばんは、はいじです。

【よつばと!】が田舎にやってきてから早6日が経ちました。今日、ふと本屋さんに行ってみたのですが、この表紙がこれでもか!というくらい新刊コーナーに敷き詰められており、人気の程に圧倒された次第です。

もう一つ圧倒されたのは裏面の帯に書かれていた「変わる時代。変わらない毎日。長く、広く、読み継がれて18周年」

18周年……!

確かに随分と前から読んでいたなー中学生の頃にはもうコミックス集めてたよなーと思っていた、ぼんやりとした時の流れに数字という揺らぎようのない事実が表現方法として用いられるとぐうの音も出ない程の衝撃を受けます。

あずまきよひこ先生の【あずまんが大王】をアニメで見ていたのはもっと昔なのかと思うと、吐きそうです。

と、毎度のことながら時の流れに慄くのはこのくらいにして。

語彙を極力使用せずに感想を述べるなら「良かった」の一言に尽きます。もう、いろいろと良かった。良かった、よかった。めでたしめでたし。

いろんな人のツイッターの感想、あんまり連絡を取っていなかった友人からの突然の感嘆と共に送られてきた感想ライン。

友人は「はぁ…成長……」ってなったらしいです。非常にわかるわかる。

この漫画はタイトルの通り「よつば」という女の子の日常を描いたもので、物語としての起承転結の枠に収められず描かれた、所謂"日常系"と言われる類の漫画です。

ただ、私はなんとなーくこの【よつばと!】に関しては、謎にジャンル分けとして使用される"日常系"を使用すると、上手くお話の本質を突けていないような気がするので、どう表現したものか、とたまに思ったりします。

 

別に無理に表現せずとも「読めば、わかる」やつなのですが、そう、日常系。うーん、まぁ、ま、まいにち系

15巻感想

さて、今巻にて、よつばは石拾いに行ったり、えのぐで絵を描いたり、花丸をもらったり、ランドセルを買ってもらったりします。

どれもこれも、いつも通り近所の子の成長を見ているようで、じわじわくる内容なのですが、私も例に漏れず、よつばのランドセルをしょう辺りで泣いてしまいました。

いや、よつばの成長に対してというか、やっぱりとーちゃんの読めない表情と共にポツリと零された「お姉さんみたいだ」という言葉に、感情が乗ってしまったんですよね。そりゃあ18年間、私たちもよつばを見てきましたから。

 

この辺は、ここぞという所でセリフのないコマやページが良い塩梅に挟み込まれていて、そのセリフのない場面でとーちゃんの気持ちに乗るのなんのって。

とーちゃんとよつばってかなり謎に包まれている二人なんですが(よつばは拾われっ子と1巻でさらっと書いてある)この漫画って、本当に毎日の小さな出来事に対して超ミクロ的にフォーカスした話しかないので、逆にその辺を不思議に思わせない作りになってます。

 

多分、カタルシスを求めてきちんと物語のセオリー通りに起承転結に当てはめていたら、絶対に無視できないポイントなのに、ほんとうに、こう……まいにち系の、なんでもない日の朝とか昼とか、下手すると10時30分、みたいなレベルで日々にフォーカスしてるので、まったく気にならない。

確かにいくら衝撃的な過去を持つキャラクターだとしても、当たり前の生活をしているときって別に衝撃的過去は関わってこないものな。人生ってだいたいの日が衝撃的ではない。

だから、よつばがランドセルをしょうというシーンで現実世界の私たちの気持ちが揺さ振られるんでしょうよ。一人の親としてとーちゃんに気持ち乗っからせたり、あるいは自分の過去や親を思ったりして。

人間って幸せな事に、なんでもない毎日がだいたい人生の殆どを占めてますもんね。

それこそ帯の【普通という奇跡】まさに、それ。

 

あと、普通に私が今巻で読んでて琴線に触れた点がいくつかありまして。

  • ジュラルミンの毛

ジュラルミンの毛が、明らかに日々を経て毛羽立ち始めてる。これは、自分がお気に入りで仕方なく、結婚するときも嫁入り子として持参した【とわいあもちゃん】がまさにそうだったので、放り投げられるジュラルミンの姿を見て「この毛ば立ち!わかる!なる!」と何回も何回も見てしまいました。そう、なるの。だって、買ってもらってから、よつば、どこいくにも一緒だったもん。

なる、なる。

「俺は絵の具はよくわからんからジャンボに聞いてみよう」

わかる。(口を抑えるモーション)

わかる、の意味が分からないかもしれませんが、私にも彼女なら知っているのでは?とマルチジャンルで様々な事を聞いてしまう友達が居ます。そして、その友達は確かにジャンボみたいなのです。

だいたいの事はサラーッと答えてくれるし、答えがなくともヒントみたいな言葉をくれます。そして、子供が居る訳ではないのに、子供の扱いが神がかって上手いです。

>>「俺んちの通り、ちょい先に行ったとこにある画材店あるよな。ファミマの向いの。そこで買えば。今なら俺も行ける」

わかる。

そして、ジャンボのプロフィール画像のきりん、なんか、わかる。

「インフルエンド!うまい!うまいな!」

よつばが口から出まかせで言った謎の病気菌の名前。

それに対して、既存のインフルエンザという病名にエンドという終わりをかけて名付けたのでは!それうまくない!?という大人の深読みも入って本気で関心する、やんだ。

この感覚は、なんか分かる。口からでまかせの子供のソレに、自分では思いつかないぞ!という大人立場で、子供のような感動を覚える姿。

わたし、たまにやる。

と、私の琴線は、日常と創作物が見事に交差した瞬間に触れまくるので、よつばとはよく琴線に触れてメロディーを奏で始めます。なんてことないページにこそ、意外と感動が詰まってるって、ほんと、まいにちけい。


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