記憶に残っている、あの日
こんにちは、はいじです。たまにはブログもテーマに沿って書くのはどうだろうと思い、やってまいりました。
【記憶に残っている、あの日】
何年、何月、何日。
正直、自分が何歳だったのかという大枠すらも曖昧なのですが、結果的にあの瞬間は記憶に鮮明に残っている上に、現在時点にまで影響を及ぼしている事象なので、書かせてください。
”あの日“について。
私がBLに出会った日。まあ!
可愛い皮を被った恐怖の出会い
妙に意味深な書き出しをしておいて、この体たらく。申し訳ないったらないです。
いや、でも、だって考えてみたら、今まで生活の基盤や環境がコロコロと変わってきたにも関わらず、趣味の根幹はブレていないって凄い事じゃないかと思った訳なんですよ。
とは言っても、別に私は特別BLというジャンルにのみご執心な訳ではなく、アニメ、ゲーム、マンガ等、オタク的な方向性のモノが全般好きなのです。ただ、BLだけは出会い方が他のどんなモノとも違うといいますか。
最初から「面白い好き!」という感情のもと出会ってきた、アニメ、マンガ、ゲームの沢山のモノ達とBLは明らかに違うのです。異色です。稀です。風変わりです。
はい。つまり、大嫌いでした。
出会いが正面衝突の事故過ぎて、最初に感じた感情は嫌悪50%恐怖20%衝撃20%焦り10%。
好ましい感情なんて一つも無く、あったとすれば、絵がとても可愛くて綺麗だと思ったくらいでしょうか。
ただ、これって多分、何も知らずに、図らずもBLに出会った人あるあるの感情ではないかと思われます。
はい、きっとそう!パンパン!
そこから紆余曲折あって、今では一次創作のぼんやりBL小説を書く事を趣味にしたりする人物になっておりますが、ここまで印象の悪い出会いにも関わらず、人生を通した趣味にまで昇華させた要因は何なのか。今考えても理由がパッと浮かんでこないので、今年の夏、盆休みにでもじっくり考えてみます。
まぁ、今回はそこは置いておいて。
私とBLの出会いは、ありふれた皆さんあるあるのヤツです。
本屋で何も知らずに手に取った。以上!
表紙が可愛らしくて、知ってるマンガの絵なのに、何故かいつも見ている絵とは違う。けれど、とても可愛い!わあ!これ買う!
これですね。BLとの出会いなんて皆、これ以外ないんじゃないってくらい、コレ、コレ、コレ!最早、“あの日”に取り憑かれ過ぎて、この世の腐女子の始まりの日を全てソレに書き換えん勢いです。
しかも、11歳か12歳だったかの私が手に取った雑誌が、これまた分厚い上に、内容も濃厚で。男女の性的表現を描いたモノよりも、男性同士の性表現を描いたモノが「はじめまして、性教育!」って、なかなかに乗り越えるのに往生しましたよ。
いえ、乗り越えられなかったからこそ「こわいよお、にげろ!」となった訳なので、別に乗り越えられておりません。
果たして、その雑誌を私はどうすれば良いのか
そして、大変だったのは購入した後です。その、恐ろしい程分厚い恐怖の御本を小学生の私はどうする事もできず、ただ親に見つかったらヤバイ!という事だけはハッキリと理解したのでした。
ただ、闇雲にゴミ箱捨ててしまった場合、あわや母親に見られようものなら詰む一択だったので早々に手放す事も出来ません。かといって押入れの奥深くに隠そうものなら、それこそ逆に見つかった時に中身を見られかねない。
急いては事を仕損じる。
小学生の女の子の癖に地味に予想がしっかりと現実的で、今でもあの瞬間の私だけは偏差値が東京大学へ入らん勢いで高かったです。人間追い詰められると、火事場のバカ力的に知能も上がるのやもしれません。
そんなひと昔前の男子高校生が、エロ本の隠し場所に悩むかの如く右往左往した私のとった行動は、ほんと偏差値高かったです。
普通に本棚に並べる。
今思い出しても英断です。いくら中身が濃いかろうと、表紙は思わず本屋さんで小学生の女の子が手に取れるレベルのモノなので、並べていて特に問題ないのです。そして、昔からマンガが好きだった私は、コミックスを沢山持っていたので、ホント木を森に隠す感じで程よく誤魔化せました。
しかし、そうはいっても長い事手元に置いておくのは嫌でしたし、何より恐怖だったので少しずつでもコイツを部屋から抹消する方法はないかと、小学生の私は必死に頭を回転させました。そして、このあたりから偏差値がみるみるうちに下がっていく事になります。
「こいつ、1日1頁破っていけば、いつかは消滅するのでは」
いや、気が長い。ほんとに、気が長いよ。
600頁くらいある雑誌だったので「お前それだと2年近くあるけどいいのか?」と今の私から問いかけたいですよね。
そこから毎日1週間くらいは、ある種、宗教の儀式のように雑誌のページを破っては手動シュレッダーによりゴミ箱に葬り去る作業に入る事になります。
まぁ、もちろん私も突き抜けて阿呆な訳ではなかったので1週間程で、この作業の途方もなさに気付きましたよね。
結局その後
最終的には小学校からの友人で、今や2人目を妊娠中のゾノさんに「やる」と言って手渡した事により、私とBLの第一次出会いの巻は幕を閉じました。
いや、本当にあの時の感謝の気持ち、今も忘れない。元気な子産んで。
いやはや、これが本当に、今となっては好きなモノとの忘れられない出会いの話なのかと問いただしたい内容ですが、紛れもなく忘れられない日。
私が生まれて初めてBLに出会って日でした。
もし、また気力があったならば、この悲劇的な出会いからいかにして私が腐女子の生態系をその身にやつしていったのか、書きにくるかもしれません。その時は、きっとまた長くなりますでしょうが、お付き合い頂ければ幸いです。
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